災害・復興ボランティア中心に、農業ボランティア、医療ボランティア等数々の国内外のボランティアに会社員をしながら休みごとに参加してこられた川村恵美さんに、今回は災害ボランティアをテーマに今まで見てきた各地の被災地の状況、ボランティアの受け入れ体制、参加することで得られた繫がりや気づきなどシェアいただきました。
ボランティアと言うと敷居が高く感じられそうですが、海外では海外に支援に行く活動もきちんと市民権を得ていて学校でも評価されるので学生も当たり前に参加していること、国によって異なる文化やニーズに寄り添った支援をするNGO組織があること。貧しい地域こそ生きる力のある市民がいて、自分たちで耕し、家を建てるので復興が早いことなど、様々な示唆をいただきました。高校生も参加くださっていたので、こういう生き方があることも知っていただけたら嬉しく思います。
ひとつ問題提起として、日本においては災害ボランティアを受け入れるのは、各地の社会福祉協議会であること。大抵の地域では初めて災害を経験する訳で、その時どれだけ社会福祉協議会が機能する仕組みを平時から作っておけるかが重要だと感じました。
いわゆる政策勉強会的なものではなく、緩やかに話題提供いただいたスタイルでしたが、災害時はいざと言う時支援を受けられる体制、声を上げられる信頼関係を地域で育めているかが鍵だと思うので、そのような共助をどう公助が支えていけるか、考えさせられました。さいたま市の防災、災害対策にも活かしていきたいと思います。
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