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令和8年6月11日 子ども文教委員会 佐々木郷美 議案外質問 ~市立図書館と学校図書館に求められる役割について~

  • takahashiakane67
  • 13 時間前
  • 読了時間: 15分

○佐々木郷美委員

立憲・国民・無所属の会さいたま市議団 佐々木郷美でございます。

どうぞよろしくお願いいたします。



1.市立図書館と学校図書館に求められる役割について


⑴ 現状の課題と今後求められる役割、現在の取り組みについて


○佐々木郷美委員

それでは、まず1番です。

市立図書館と学校図書館に求められる役割についてお尋ねいたしま す。

(1)現状の課題と今後求められる役割、現在の取り組みについて。

文部科学省が本年3月、「図書館が拓く未来の学びと地域社会」という報告書を公開しました。

現代の図書館が直面する課題として、社会、地域を取り巻く環境の複雑化、困難化。

地域の書店 の閉店が続く中での市の拠点の減少、デジタル化の進行、子どもたちの学びの多様化、地域との つながりの希薄化などが上げられています。


近年、読書離れとも言われ、2025年度の調査では、 1か月に読んだ本がゼロ冊の不読者の割合が、小学生9.6%、中学生24.2%、高校生は55.7%と なり、全ての格子で増加いたしました。

読書の量が子どもたちのコミュニケーションや対人関係 構築力、思考力に影響を与えるとの研究もあります。

その上で、報告書では、公立図書館は読む、 集う、学ぶ、新たな地域共創の拠点として、学校図書館は一人ひとりの好きを育み、得意を伸ばす居心地のよい学校の中心へと役割をアップデートさせねばならないと記されています。

つまり、図書館は単なる本の貸出し場ではなくて、地域や学校のサードプレイスとしての役割が求められているといえます。

そうであれば、図書館は地域の人や子どもたちが立ち寄りたくなる安心できる学びが深まる空間である必要があります。

そのためには、展示の工夫、ICTの活 用、教職員との協働、地域との連携など、高度で多様な専門性が不可欠となります。


そこで伺います。

まず、市立図書館にお尋ねしたいと思います。

市立図書館が抱える現状の課題、どのように認識していらっしゃるか。

また、文科省が示す図書館の新たな役割についてどのように受け止めているか。

また、何か具体的に行われていること があればお示しください。


○中央図書館長

佐々木郷美委員のご質問の1、市立図書館と学校図書館に求められる役割について、(1)市立図書館と学校図書館に求められる役割、現在の取組について、図書館所管部分についてお答えをいたします。

委員ご指摘の読書離れにつきましては、本市も例外ではなく、市立図書館における本の貸出冊数は年々減少しており、大きな課題であると認識しております。

そこで、まず図書館における現状と課題についてお答えをいたします。

社会的に読書離れが進む中で、図書館の個人貸出数は全国的に減少が見られます。

また、図書館についても令和2年度のコロナ禍を境に大きく減少し、徐々に回復傾向が見られるものの、令 和6年度の来館者数は約570万人となり、コロナ禍の前と比べて86%程度にとどまっております。

これらの図書館の利用者の減少が貸出冊数の減少にも影響を与えており、大きな課題であると認識しております。

次に、サードプレイスとしての地域の人々や子どもたちが立ち寄りたくなるための取組でございますが、家庭に向けた取組として、赤ちゃんお話会を実施し、絵本やわらべ歌の読み聞かせを通じて親子交流、それから子育て世代交流の場を提供しております。

また、中高生に向けた取組みといたしまして、中高生が作成した本の紹介のPOPを図書館と書店に展示する取組や高校生がPOPで競う市立高校POPバトルの取組を実施するとともに、昨年夏には学びが深まる空間づ くりとしまして、フロアに余裕のある図書館を中心に自主学習も利用できる座席の増設を行って いるところでございます。

さらに、家庭、地域、学校、図書館等が一体となり読書活動を推進する取組として、令和4年度から優れた子どもの読書活動推進の取組を実践する団体を表彰するさいたま市子ども読書活動優秀実践表彰を行っており、その取組を共有する仕組みを整えてございます。

それから、委員ご指摘の文部科学省が示す図書館の新たな役割についてでございますが、これは大変重要な視点であると捉えております。

そこで、今後求められる図書館の役割といたしましては、読む、集う、学ぶ、この三つを掛け合わせた新たな地域共創の拠点として充実させるとともに、様々な目的で来館する方を受け入れるサードプレイスとして、利用者にとって一層居心地のよい場所となるよう努めてまいります。


○佐々木郷美委員

ありがとうございます。

乳幼児向けの子育て世代に向けての交流広場などは、今までもやられていたきっかけだと思うんですけれども、中高生を巻き込んで地域の書店とのコラボ、あとはなかなか新しい取組かと思いますので、ぜひ広げていっていただけたらなと思います。

では、学校図書館の方にもお尋ねしたいと思います。

学校図書館が抱える現状の課題をどのように認識していらっしゃるか。

また、文科省が示す図書館の新たな役割についてどう受け止め、具体的に何か行われていることがあればお知らせください。


○学校教育部長

佐々木郷美委員のご質問の1、市立図書館と学校図書館に求められる役割につい て、(1)現状の課題と今後求められる役割、現在の取組についてお答えをいたします。

まず、現状の課題ということでございますが、図書館の現状といたしましては、利用状況で申し上げますと、小学校では読書利用が利用時間全体の7割であるのに対しまして、学習利用は約2割という状況でございます。


国は、学校図書館について、読書センターとしての機能のほか、 学習センター及び情報センターとしての機能を強化する必要があるとしております。

小学校での学習利用が約2割にとどまっておりますことから、学びが深まる空間になるよう学習センターとしての機能をさらに充実させる必要があると捉えております。


新たな役割に対する受け止めでございますが、図書館の新たな役割といたしまして、国が示すとおり、全ての児童生徒が図書資料や新聞、地域資料など様々な資料に触れ、情報を比べ、選び、 考えを交流しながら学びを深める有用な場として活用していくことはもちろんでございますが、 多様な子どもを包摂する子どもたちが安心できる居心地のよい学び場として活用していくことも重要であると考えております。

具体的な取組としまして、現在、雑誌や漫画本などの幅広い学校図書館資料を配架したり、ボードゲームを置いたりすることによって、多様な子どもが来館しやすく、一人ひとりの好きを育み、居心地よく過ごせるように工夫している事例がございます。


○佐々木郷美委員

ありがとうございます。

方針自体が示されたのも最近ですけれども、個別には 工夫されていることもあるかと思いますので、ぜひ事例の共有と、またさらなるこちらの研究の方も進めていっていただきたいと思います。


(2)職員の配置、研修など


○佐々木郷美委員

あわせまして、(2)職員の配置、研修についてお尋ねをしたいと思っております。

こちらは学校司書に限定してお聞きしたいと思います。


さいたま市では、学校司書は全校配置 されておりまして、全国的には高い水準となっておりますが、勤務形態はほとんど週4日のパー トタイム勤務での会計年度任用職員となっていて、長期的なキャリアを築いて専門性を磨き続けられる、また蓄積された専門性を引き継いで後進育成に当たる、そのような体制としては十分とはいえないと考えます。

学校司書の常勤化は、国からも求められているにもかかわらず、国の調査では、常勤職員の割合は全体の13.3%にとどまっておりますし、しかも、そのほとんどが高等学校でございます。

会計年度任用職員は任期1年で5年の継続勤務が可能で、その後も更新は可能であると理解しております。


そこでお伺いいたします。

さいたま市の学校図書館の配置について、勤続勤務年数別の人数をお示しください。

1年目か ら5年目、6年目から10年目、11年目から15年目、16年目以上の方、それぞれ何名いらっしゃいますか。


○学校教育部長

佐々木郷美委員のご質問の1の(2)職員の配置、研修などについてお答えをいたします。

まず、配置についてでございますが、学校図書館司書の勤務年数別の人数でございますが、1年目から5年目の方は48名、6年目から10年目の方は43名、11年目から15年目の方は22名、16年目以上の方は52名となっております。


○佐々木郷美委員

ありがとうございます。

大変長きにわたって勤務していただいている方がたくさんいらっしゃるということが分かりました。

そのような方々は、本当にさいたま市にとって宝であると考えます。

その方々が何年たっても同じ仕事をするというのではなくて、経験を生かし て、もちろん実績やご本人の意向次第ではありますけれども、後進を育成していく、そのようなスーパーバイズできる立場になって、市の学校図書館業務の仕事の質に責任を持っていく、そのようになっていただくのはいかがかなと考えます。

例えばですけれども、市内を五つか六つのブロックに分けて、各ブロックに1名ずつ、例えば現在は週24時間のパートタイム勤務だと思いますけれども、週37時間のフルタイム勤務になっていただいて、そこからステップを踏んで常勤職員になっていく、そのようなキャリアパスを用意していくのはいかがでしょうか。

お考えをお聞 きしたいと思います。


学校教育部長

佐々木郷美委員の再質問にお答えをいたします。

委員ご指摘のとおり、経験豊富な学校図書館司書の知見は、本市にとって大変貴重であり、後進育成や業務の質の向上に生かしていくことは重要であると認識しているところでございます。

常勤化についてでございますが、一部勤務職員を配置している自治体によりますと、市立図書館と学校間の異動による個人のキャリア形成を目的としており、その職員がブロックごとに配置され、学校間をつなぐ役割を担っているという事例もございます。

一方で、常勤職員と会計年度任用職員の業務内容にも変わりはないというところで、そういった情報も得ております。

委員ご指摘の指導的な役割ということでございますけれども、直ちに実現することは難しいという状況でございますが、国の動向や他市の取組を注視するとともに、本市の実情を踏まえながら任用と配置、現在の在り方について検討、研究してまいりたいというふうに考えております。


○佐々木郷美委員

ぜひ研究していっていただきたいと思います。

また、研修についてもお伺いしたいと思います。

学校図書館司書は1人職で、非常に孤立しやすい職場であります。

現在、どのようなスキルアップ、キャリアアップのための研修がなされているのかお示しください。


○学校教育部長

佐々木郷美委員の再質問にお答えをいたします。

研修につきましては、経験年数の浅い司書を配置していますことから、資質向上を図ることが重要であり、今年度から経験やニーズに応じた選択型の研修を導入して、より実践的で効果的な研修の充実に努めているところでございます。

なお、令和7年度からはTeamsを活用した実践共有や質問、相談を常時行うことができる体制を整え、1人職として孤立しないような支援も行っているところでございます。


○佐々木郷美委員

ありがとうございます。

福井県とか滋賀県の方では、外部講師を招いて学校司書に特化した連続講座を開催しています。

こちらは市民向けの公開講座で、受講者から図書館司書を採用していくという取組ではあるんですけれども、学校司書に特化した知識を身につける機会としては、非常によい取組だと思います。

こちらを応用して、さいたま市の方でも今後、学校図書館が求められていく新たな役割を果たしていくという点でも、単なるベーシックなスキルとか情報交換にとどまらず、視座を高めていけるような外部講師を呼んだ研修を企画していってはいかがかなと思いますが、ご見解を伺います。


学校教育部長

佐々木郷美委員の再質問にお答えをいたします。

本市の学校図書館司書の研修につきましては、関係所管課からの伝達にとどまらず、選択研修の方を取り入れているところでございます。

研究所による端末の操作、それから読解力向上に係る研修とか、あと中央図書館資料サービス課による本の装備の仕方等についても学んでおります。

それから、リサイクル本の販売とか、その辺の配布とかもやっているところでございます。

そういった現状も踏まえながら、よりよい研修となるよう外部指導者というところも踏まえながら、 改善に取り組んでまいりたいというふうに思っております。


佐々木郷美委員

ありがとうございます。

先ほどのキャリアパスの用意というふうなものとともに、 また研修内容についてもブラッシュアップ、さらなる研鑽をお願いしたいと思います。


2.スクールソーシャルワーカーに求められる役割について


(1)今後求められる役割について


○佐々木郷美委員

では、次に進みます。

スクールソーシャルワーカーに求められる役割についてです。

(1)今後求められる役割について。 今年度から、いじめ問題救済委員会が設立しますけれども、個々の学校でのいじめや不登校の問題などは、依然としてスクールソーシャルワーカーが中心となって様々な家庭の背景に寄り添った支援を福祉の専門家として学校の相談役となって行っていただく必要があるかと思います。

いじめ問題においては、いじめを受ける児童生徒、いじめをする児童生徒両方に寄り添って誰がどう対応するかの交通整理と問題点の洗い出しなどをしていただくためには、スクールソーシャルワーカーの重要性が高まっていると考えますが、今後求められる役割について、見解を伺います。


○学校教育部長

佐々木郷美委員のご質問の2、スクールソーシャルワーカーに求められる役割について、(1)今後求められる役割についてお答えをいたします。

委員ご指摘のとおり、いじめ問題をはじめとする様々な課題が複雑化し、背景が多様化していく中で、専門的な視点から児童生徒や保護者に寄り添い、関係機関と速やかに連携できるスクールソーシャルワーカーの役割は大変重要であると捉えていじめが発生した際には、管理職と連携し、いじめ対策のチームの一員として必要に応じて教職員への助言等を行っております。

また、 いじめ問題の背景にある児童生徒の家庭環境等が抱える課題に着目し、適切な機関につなげるなど環境に働きかける役割も担っております。

今後も、スクールソーシャルワーカーがいじめ問題の解決に向けて積極的に関わっていけるよう、引き続きその役割を学校に周知してまいりたいと考えております。


○佐々木郷美委員

ありがとうございます。


(2)職員の配置、研修など


○佐々木郷美委員

それでは同様に、(2)配置、研修についてもお伺いしたいと思います。


市内のスクールソーシャルワーカーさんは、図書館司書と同様、週4日勤務の会計年度任用職員でございますが、さらに複数校担当している現状でございます。

一つの学校での関わりは限定的にならざるを得ない状況ではないかと考えます。

さいたま市のスクールソーシャルワーカーの 一人当たりの受け持ち学校数と、また年間の平均担当ケース数をお示しいただきたいと思います。

また、図書館司書と同様に、継続勤続年数別での人数、1年目から5年目、6年目から10年目、 そして11年目以上でお示しください。


○学校教育部長

佐々木郷美委員のご質問の2の(2)職員の配置、研修などについてお答えをい たします。

まず、本市のスクールソーシャルワーカー一人当たりの受け持ち学校数でございますが、6名の方が4校、19名の方が3校、12名の方が2校、2名の方が1校を受け持つ形で、市内全ての小学校に配置をしております。

令和8年度は学びの多様化学校、いろどり学園等の開校によりまして、スクールソーシャルワーカーを3名増員し、現在39名を配置しているところでございます。

中学校については、派遣という形での運用となりますが、児童生徒の発達段階を加味し、さわやか相談員を全校配置して、スクールカウンセラーの配置と併せて誰一人取り残さないための支援を行っているところでございます。

次に、スクールソーシャルワーカー一人当たりが担当するケース数でございますが、令和7年度の支援実件数でございますが、一人当たり年間約114件でございます。

続きまして、勤務年数別の人数ですが、スクールソーシャルワーカーの配置が始まった平成28年度以降となりますが、1年目から5年目の方は24名、6年目から10年目の方は11名、11年目以 上の方は4名となります。


○佐々木郷美委員

ありがとうございます。

大変多くのケースを担当していただいていて、また4校担当されている方はほとんど週1ぐらいしか学校を回れない、そのような状況かなと思います。

先ほどと同様に、常勤化についてのお考え、また専門性を高めるために行っている研修についてお示しいただければと思います。


○学校教育部長

佐々木郷美委員の再質問にお答えをいたします。

まず、研修についてでございますが、スクールソーシャルワーカー同士が話し合い、情報共有をする事例検討会や大学教授を講師に招いた専門性を高める研修等を年に8回実施しているところでございます。

令和8年度からは、新たな取組といたしまして、新任のスクールソーシャルワーカーが経験のあるスクールソーシャルワーカーの学校を訪問して、業務について理解を深める OJT型の研修も実施しております。


それから、常勤化というところでございますが、スクールソーシャルワーカーの核となるスーパーバイザー、こちらが本市においては現在市内6か所の教育相談室に配置しているスーパーバイザー的な役割を果たしているんですけれども、常勤の精神保健福祉士がおります。そちらが学期に1回以上、各校のスクールソーシャルワーカーを訪問して指導、助言を行っているところでございます。

常勤化ということではございますが、他市の状況等を研究いたしまして、そちらについても研究の方はしてまいりたいというふうに考えております。


○佐々木郷美委員

ありがとうございます。

OJT型で育成の仕組みも新しく動き出したということで、またいろどり学園の方は、どちらかというと手厚くいろんな専門職が関わっていらっしゃるケースになるかと思います。

そのようなケースの成果などを今後また分析していただいて、ぜひ子どもたちに行き届く支援がなされるように、専門職の活用と育成の方をお願いしたいと思います。


私からは以上です。

 
 
 

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さいたま市議会議員

佐々木さとみ

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