【8/4(火)スヌーズレンについての講義を会派の有志で受けました☆彡】
- satomisasakims
- 8月15日
- 読了時間: 4分
会派の有志で、スヌーズレンラボ代表の橋本敦子さんの講義を、渋谷区勤労福祉会館にて受けてきました。
「スヌーズレン」とは、光・音・香り・振動・触感など、多様な感覚に働きかける環境を整えることで、その人の能動的な行動を引き出すアプローチです。
ヨーロッパでは、重度の知的障害のある方や認知症の高齢者、乳幼児とその親子などを対象とする施設で広く取り入れられてきました。
日本でも、ニューロダイバーシティへの理解が広がる中、発達障害のある子どもや大人初め、様々な特性を持つ人が過ごしやすい空間を作るため、新しい公共施設や商業施設で導入が進んでいます。
さいたま市でも橋本さんのお力をお借りし、子ども家庭総合センター「あいぱれっと」や高砂小学校、さくら草学園、ひまわり学園などにスヌーズレンルームが設置されています。
私たちも実際に、スヌーズレンやイマーシブ空間でリラックスする感覚や仮想空間への没入を体感しながら、その理論的背景や国内外の事例を学びました。
【なぜ「感覚」へのアプローチが大切なのか】
コミュニケーションや「認知」に困難を抱える方の中には、その土台となる光・色・音などの感覚情報の受け取り方や、整理・統合に特性がある方がいます。
スヌーズレンは、そうした「認知」の土台となる感覚に、適切な刺激や環境を提供することで、心地よく安心して過ごせる状態(Well-Being)につなげていくものです。
そして、感覚の特性は人によって異なります。
例えば、刺激を強く感じすぎる「感覚過敏」がある一方、刺激を感じにくく、より強い刺激を求める「感覚鈍麻」があります。
そのため、刺激を抑えて落ち着く空間だけが正解ではなく、人によっては、あえて音や光を使い、ディスコのように身体を動かせるアクティブな空間が適していることもあるそうです。
【国内外のさまざまな実践】
特に印象的だったのが、オランダの認知症高齢者施設の事例です。
70~80代の方々が40~50代の頃に親しんでいた家具を置き、好きだった音楽などを流すことで、記憶を呼び覚ます工夫がなされていました。
無機質な介護施設ではなく、その方が歩んできた人生や尊厳を大切にする環境づくりに感銘を受けました。
ほかにも、東日本大震災の被災地での心のケア、横浜のホスピス、児童発達支援、イスラエルの歯科など、実に幅広い分野で活用されています。
2001年にWHOで採択されたICF(国際生活機能分類)でも、人が生活しやすい環境をつくるためには、物的環境だけでなく、人的・社会的・制度的な環境も含めて考えることが重要とされています。
教育の分野でも、一人ひとりの教育的ニーズに応じた指導や支援、環境づくりの重要性が高まっています。
【設備だけでなく、「人」の専門性を】
今回、特に重要だと感じたのがここです。
スヌーズレンは、一見すると「部屋や設備を整える」取組に見えます。しかし、設備を置けばそれで完成するものではありません。
一人ひとりの感覚特性や目的に合わせて、どのような刺激を、どのような環境で提供するのか。また反応を見ながらその空間を戦略的に調整できる専門性が必要です。
イスラエルでは、スヌーズレンが作業療法士による治療的なアプローチとして活用されているようで、設備の整備と同時に、それを活用できる人材の育成がとても重要だと感じました。
日本でも通常級に診断はつかないが発達に特性ある子ども達が増え、インクルーシブ保育が進み、保育園などでさまざまな特性のある子ども達を受け入れる機会が増えています。
だからこそ、単に保育に携わる人数を増やす「加配」だけでなく、
◆感覚統合などの専門的な知識を持つ職種の配置
◆保育・教育に携わる人たち全体の知識のボトムアップ
◆感覚にアプローチする環境の設定
こうした取組みの組み合わせが必要だと感じました。
障害の有無や特性にかかわらず、誰もが安心して、その人らしく過ごすことのできる環境づくりを、さいたま市でもさらに進めていきたいと思います。



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